300年以上前から、
人の循環を生んできた温泉

観光の循環

 江戸時代の中期から湯治の場として知られ、肥後細川藩の役人も利用する「御客屋」に位置付けられていた黒川温泉。300年以上前から、常に外部の人を、この地へ呼び続けてきました。訪れる人の目的が「湯治」から「観光」へと移り変わっても、人々を温泉で癒し、また送り出す「人の循環」を生む役割は変わっていません。
 また、かつての黒川温泉は農家が宿を営む「半農半宿」がほとんど。自分たちで米や野菜をつくり、山林の手入れをし、里山の豊かな資源を宿泊客に提供してきました。その歴史を受け継ぎ、現在の黒川温泉では地元の食材を活用した地産地消に取り組んでいます。そして、その取り組みから生まれたのが「つぐも」。宿で地元産のあか牛を食べていただくことは、食を通じて南小国に根付く農業や景観、観光の循環を知っていただくことでもあります。豊かな南小国の食を楽しみ、湯に浸かり、地域にあるさまざまな循環に触れることで循環の価値を知り、またこの地を訪れていただく。そんな新たな輪が生まれることを、「つぐも」では願っています。